フラダンスにまつわる神話

フラダンスにまつわる神話や神様などがあることを知っているでしょうか?フラダンス、なかでもカヒコ(古典フラ)で唱えられるチャントには色々な神様が出てきます。その多くはハワイに古くから伝えられている神話がもとになっているのです。

創世神話「クムリポ」とは?

このクムリポはハワイで王家に伝えられてきた創世神話です。【フラダンスの歴史】のページで紹介したカラカウア王が1889年に公表したものなんですよ。そのあと、1897年に英語に翻訳されたものが世界中で有名になりました。クムリポはロノイカマカヒキという王子様が生まれたのを祝ってつくられました。

創世神話「クムリポ」は、16パート2102行から構成されているチャントです。このなかで一番はじめに生まれたのは何だとされているか、知っていますか?実はサンゴなんです!いかにもハワイらしいと思いませんか。面白いですよね♪

8パートの最後のほうには、次の項目で紹介する「ハワイ四大神」が続々と登場します。また昔、人々はチャントをすべて丸暗記していたといわれています。なので、一文字でも間違うとその人の命はもうありませんでした。それぐらい古代ハワイの人たちにとってチャントは神聖なもので、クムリポもとても大事に受け継がれてきたのです。

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「ハワイ四大神」

創世神話「クムリポ」のなかにも出てくる「ハワイ四大神」を紹介しようと思います。「ハワイ四大神」は古代ハワイの人たちの生活と深いかかわりのある存在とされていました。さらにこの神様たちはハワイにだけではなく、サモアやタヒチなどポリネシア全域でよく知られています。

クー

クーはたたかい、山・海の神です。ハワイのお土産物屋さんに行くと、よく「Tiki像」というものを見かけます。これはクーをモデルに作られたものなんですよ。とても怖い顔つきが特徴的です。また、猟師さんたちに親しまれていたクウラという神もクーの仲間だったといわれています。

ロノ

ロノは平和、農耕・豊饒(ほうじょう)の神です。古代ハワイで一番大きなイベントだったマカヒキとよばれる収穫祭の主神でもありました。昔、自分のせいで妻をなくしたことをくやんだロノは豊饒を人々に約束し、旅に出たという伝説が残されています。

カネ

カネは万物の根源、生命の神です。上の2人の神に比べると影のうすい存在ですが、生命の根源をつかさどる神ということで「ハワイ四大神」の中では一番偉いとされています。

カナロア

カナロアは海、ししゃの世界の神です。ポリネシアのほとんどの地域ではタンガロアと呼ばれ、とても人気があります。創世神話「クムリポ」の中では「変なニオイのするタコ」と表現されています。

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ハワイ神話

ここで「ハワイ四大神」にまつわる神話を紹介しましょう。「ハワイ四大神」の中でもカネとカナロアの2人が登場するエピソードが色々あります。その一つを見てみましょう。

カネとカナロアが登場するお話

昔々、カネとカナロアはラナイ島の南西部カウノルというところに年の離れた弟のカネアプアと3人で住んでいたことがありました

。ある日、のどが渇いたカネとカナロアは、 弟に「ラナイで一番高いラナイハレという山の泉まで行って水を汲んで来い」と言いつけました。やっとのことで泉に着いたカネアプアは水を汲む前に、急にオシッコしたくなり、なんと!泉の中にしてしまったのです…。まずい!?と思いましたが、そのまま水を汲んで家に帰りました。

カネとカナロアは濁った水だなぁとは思いながらも 一気に飲んでしまいました。しばらくしてカネアプアのオシッコが混じっていたことに気がついたのです。2人は激怒!カネアプアを残してラナイをあとにしました。 今でもラナイ島のカウノルには「カネアプアの岩」といわれる岩があるんですよ。

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フラダンスの女神カラ

フラダンスの神様として有名なのが、女神カラです。カラは火の女神ペレの妹といわれ、ハワイの人たちにとって病気を治して、歓びをもたらす存在でした。母親からフラダンスを習った彼女はハワイの人々に広めていったのです。そのほかに、カラは男性神の性格をもっているという説もあるんですよ。

ハワイでクアフ(祭壇)にそなえるレフアという花にはカラの女性神、その花が咲く木には男性神が宿っていると考えられています。ちなみに、ハワイ神話の中にはカラが姉のペレと家族ぐるみの付き合いをしていたというエピソードもあります。けれどもカラへの祈りの歌にペレは出てきません。

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